Netflix サンオブアナーキー にどハマり中
Netflixで最近ハマっているのが、サン オブ アナーキー
Suns of anarchy。Netflixでは息子達から息子にらなるのは巨大な組織の圧力なのだろうか。
アナーキー
ボブマーリー
アターミー
アラーキー
いいねー。アナーキーは。アナーキーはいい。アナーキーとつけば、語感がにてれば、大体いいよね。アナーキー。
あなたにオススメ。つうのが、オンラインサービスの至る所であって、その機能をデジタルピンプと個人的に擬人化している。サミュエルエルジャクソンに脳内では演じてもらってる。ヘイヨー。アンさん。オススメあるよ。後悔はさせない。あんたはこのドラマ面白いって言う。見えてるよー。
AmazonにしろAppleにしろ、視聴履歴をデータ化してなかなかの精度で、オススメしてくる。
ITめっちゃ便利でも不気味な世の中です。
犯罪で逃亡でもしようものなら、すぐに捕まってしまうだろう。私の趣味や性格や性癖全てお見通しですよ、丸裸ですよ。良い子でいよう。
そう悪いことはエンタメに任せよう。
オススメ? 貴様に俺の何がわかる? その手には乗るかと捻くれて、2年ほど我慢していたが、鶴の恩返しのジジイみたいにそーっと覗いて見てみたら、
あなたが来る日も、来る日も、おすすめしてくれてた、
あの、サンオブアナーキーつうの、
おもしろいつーか。
やっぱすっきゃねん。
少年ジャンプがバカ売れしていた少年時代を過ごし、愛や勇気や友情そして圧倒的なバイオレンスを毎週刷り込まれてきたからのか、
土曜ゴールデン洋画劇場でマッドマックス2を何回も見たからなのか、エンターテーメントとしてのバイオレンスは大好物な人間にそだってしまった。
少年をバイオレンス好きに変えたアウトローの面々
宇宙海賊コブラ
世紀末覇者ラオウ
アカテン教師梨本小鉄
三号生筆頭 大豪院 邪鬼
そしてただのおバカではアウトローもやっていけないと言うことで、知略、裏の裏をかく心理戦もあり。複数の問題や敵対グループに窮地に追い込まれる主人公がどう切り抜けるのか? バトルシーンは戦国軍師ものドラマのようなハラハラドキドキする駆け引きで、ぐいぐい引き込んでくれる。
もちろんアウトローもののテイストも満載
中年の悲哀や若者の苦悩も余すことなく描いている
そして女達のドラマもあり、ファミリー、友情、ジェラシー、怨恨、マウンティング、こちらも見応えたっぷりです。
実在するヘルズエンジェルズや沢山のモーターサイクルクラブをリサーチしモデルにし、ヘルズエンジェルズメンバーが監修も出演もしている。
こんなバイカーに仕切られた街に実際は住みたくないですよね。フィクションでよかったで。
サムクロ サムクロってサンオブアナーキー見てると頻出して、何よ、それって思うんですけど。
サンマルクカフェのやーつ? みたいな。
Sons of Anarchy Motorcycle Club Redwood Original
ってなげーバイク倶楽部の名前を略してるんですね。
SAMCROで気になった点
チームとか族とかじゃなくて、うちのクラブってメンバーは言うんですね。クラブが一番大事や。クラブはファミリーなんや。
ブラザーなんや。
そしてクラブのロゴが入った皮のチョッキのことを、聞き慣れないカット(cut)と言っています。
革ジャンの袖を切り落としているからでしょうね(適当)。
とにかくカットを着るには、入団儀式を済ませないといけない。
クラブ名、支部、ニックネームとかクラブロゴのワッペン(パッチ)を縫ったフルパッチのカットを着た正式メンバーになり黒塗りのハーレーに跨がることは大変なことらしいです。アルバイトと正社員のようなものでしょうか。
任意なのか強制なのか、入団後にはクラブロゴを背中にデカデカと入墨するようです。サムクロは死神をあしらったものです。
見習いは見習い(プロスペクト)とストレートに書かれたカットを着て、バイクも白塗り(ガンダムや斬月のようで個人的にはカッコ良く見えます)、フルパッチに認められるまでパシリです。
入団をパッチイン、チームの合併はパッチオーバーと言っていました。ワッペンをチョッキ(カット)に付けたり、外したりする、古いクラブのパッチの上に新しいクラブのパッチを縫いつけるイメージで表現しているのだろうか、耳慣れないスラングが登場します。こういう知らない表現に触れられるのが海外ドラマの良いところです。
実在するバイカー集団ヘルズエンジェルズの入団儀式はウンコとオシッコで洗礼するようです。かなりのメンタリティを要するものです。正式メンバーが集めたバケツ一杯の糞尿をテスト生にぶっかけて、着替えちゃダメで1日過ごすという、理不尽な過酷さです。アフリカのトライブの成人の儀式のようですね。
武闘派集団に入るのはどこでも根性試しがあり、大変なんですね。
アウトロー集団は悪いことするので裏切りには厳しくしないと、すぐに組織が弱体化して潰れてしまうので老舗アウトロー集団ともなると結束は硬く、規律は厳しく、普通の就職より随分厳しそうですね。
裏切り者はネズミ野郎(ゥラット)ですね。あの前歯が裏切りを連想させるのは万国共通なんですね。
アウトロー集団のしきたりは常人では到底理解できないものなのでしょう。
サムクロはクラブ愛が異常ですし。
イカれた集団やで。
支部もあって、なかなか巨大な組織なようで、総長がもーう怒った戦争じゃーとかいうと、各支部、支部は英語でチャーターって言うみたい、からブルンブルンハーレーの集団が集まります。
サラリーマン金太郎やで。
サムクロのお仕事
サムクロは普段はチャーミングってカリフォルニアの架空の街で、車の修理工場を営んでます。家庭に問題ある子を引き取って働かせたり、社会派な一面もあります。裏ではIRAからロシア製の銃を卸してもらって、別の縄張りの黒人ギャングワンナイナーズ(ヘロインビジネス)や、メキシカンバイカー集団の中マヤンズ(ヘロイン、売春)
、中国マフィア、なんかに売っています。サムクロはドラッグには距離を置いており、うちの街で売買は許さないと治安維持もしていて感心します。金になる分には売ったりもするようですが、自分達で作ったりはしないし、住んでる街は汚さないというポリシーがあります。他のギャングが襲ってきそうな道で配送する裏業者をバイクで護送するという用心棒的な役割もします。イカツイ面々がハーレーに跨りアスファルトを走り抜けるビジュアルは自分の街でやられたら嫌だけど、ドラマの中では鉄馬に跨る戦士のようでシンプルにカッコ良いです。自分達の縄張りで他のギャングが商売しようものなら略奪と制裁もします。現代の山賊やで。視聴者も不思議とこの犯罪組織サムクロに感情移入できるのも、メンバーがシンプルにカッコよく、仲間同士では冗談を飛ばす愉快な面があり、極悪非道というよりは、悪からぶん取る石川五右衛門スタイルで多かれ少なかれコミュニティに利益を還元している点で、ドン引きしない絶妙なラインでストーリーが進みます。ゴッドファーザーも地域の良き相談役で商売を始めていたので、地元に愛されているという点がいいのでしょう。視聴型ストックホルム症候群とでもいうんでしょうか、犯罪者を愛してしまうこと請け合いです。
その他にも隣町の中ボス的なネオナチストリートギャング集団ノーズのリーダーダービー(覚せい剤ビジネス、売春)もチャーミングで商売しようとやってきます。人事、外交、軍事、内政、計略、任免、交友とコーエーのシュミレーションゲームのコマンドのようにやることが沢山あります。生きるって大変。
ATFってアンタッチャブルのエリオットネスでお馴染みの酒、タバコ、銃器を取り締まる政府組織からサムクロはめっちゃマークされています。(捜査官ストールのどっちが悪だかわからない、憎々しさは中々見事です。)
そりゃ、銃を売ってますからね。大小問わず敵も多いで。仲間を、守りつつ敵対するギャングを、牽制、懐柔し、操作の目をかいくぐり、カスタマー(ギャング)に銃をお届けしないといけません。地元警察とは署長アンサー(非常に良い味出してます。)とはズブズブの仲良しだし、地主オズワルドなんかもきっちりと押さえているから、チャーミングでサムクロに死角なしといきたいところですが。副総長ジャックスの幼なじみの副署長ヘイルもサムクロ潰すとか言ってるし、街を改革して、サムクロの時代を終わらせよう、土地を開発して儲けてやろうと言うシーズンボスぽいのも出てきて、群雄割拠の乱世に突入です。シノギも厳しくなってきて、資金繰りも楽じゃく、カツカツになったり、アウトローも案外大変やで。濡れ手に粟の楽な生き方ではない感じも、面白いです。マネーメーキングも物語のキーファクターとなります。GTAのミッションを思い出します。
あらすじ
物語の主人公、プリンス枠、副総長ジャックスは息子が産まれて、現状の危険な橋を渡り生計を立て、血で血を洗う報復合戦を繰り広げる総長であり継父クレイの方針に疑問を感じます。そんな折死んだ親父のクラブの新しい行く末を示唆する手記を発見し、思い悩みながらも亡き父の思想を自分に重ねて行動していきます。
新しいことはじめなきゃいけません。仲間が捕まりそうなら証拠を隠滅して立件できなないように破壊工作です。バイカーと言えども家族がいるから、家族も守らないといけません。クラブが舐められたらきっちりと報復しないと民の忠誠度が下がります。メンバーのクラブへの忠誠度チェックも欠かせません。バイーカーの妻や彼女は地元のチャリティーやイベントで住民の心をがっちり掴みます。クラブの方針はしっかり会議で決をとります。意外と真面目な人達です。毎日大忙しやで。
シーズン3も後少しのところまで見ました。シーズン7でフィナーレ、失速しないで駆け抜けてくれることを期待します。途中までですが良い意味で期待を裏切られた良質なドラマです。キャラクターも沢山登場します。
仁義、報復という非日常テイストに家族や生活という誰もが共感できる日常を見事にブレンドして、善良な市民が決して交わらない世界にきっちり親近感を抱かせる力技をなんなくやってのける製作陣は素晴らしいです。
またハッとする凄惨なリアリティとプッ吹く軽快なコメディを自由に行き来する演技力の高い俳優陣も魅力的です。皆、死なないでー。
総長の継父と副総長息子の壮大なる親子喧嘩物語なのか、
旧態然とした斜陽モータサイクルクラブに新風を巻き込む若き革命家の物語なのか、普遍的な家族愛を描く物語なのか、バッドエンディングなモブスター型物語なのか、2シーズン見ただけではわかりませんが、本当にカッコ良く、ユーモアもあり、悲哀もあり、苦悩や葛藤もあり、群像劇もあり、色々な楽しみ方のできる良いドラマです。
ドラゴンボールのように、シーズン毎に、あらたな強敵大ボスが登場しクラブに次々と窮地が訪れます。仁義なき闘い、アウトレイジのように去る者も予測不能で凝った死に方、殺され方に少し期待する自分の中の小さな心の闇にも出会えます。お気に入りキャラが何シーズン持つのかという楽しみかたもありです。正義が必ず勝つわけでも、悪人に必ず鉄槌が下るわけでもない、そういう秋刀魚の内臓の苦味のような部分もテイストとしてしっかりあるところが良いですね。
しばらくは見続けることになりそうです。
存在感が異常なそりゃエミー賞だわのジェマさん
サムクロのマリアッチ、総長クレイ(ハンサムなゴリラ)と引くぐらいラブラブな妻(俺の女はオールドレイディというのがマッチョなサムクロ流。私の彼氏はオールドマン。)、副総長ジャックスにやたらと干渉する母親、クラブ創始者の元女という過去、ビンボー相撲部屋の女将的な立ち位置、というどんな感情で挑めばいいの?という複雑な役所のジェマは物語の台風の目で、ロバート デ ニーロ級の存在感で
グイグイとドラマに引きずり込んできます。
参考URL
サンオブアナーキーウィキ
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Sons_of_Anarchy
サンオブアナーキー頻出単語
物語の父
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Kurt_Sutter
ギャングになるって大変
チョッキにワッペン
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Colors_(motorcycling)
https://en.m.wikipedia.org/wiki/Bureau_of_Alcohol,_Tobacco,_Firearms_and_Explosives
恐ろしい入団儀式
バイク
https://www.soafanatic.com/2016/01/the-harley-davidson-dyna-the-sons-of-anarchy-motorcycle-must-see-gallery/
ミュージック
http://www.what-song.com/Tvshow/108/Sons-Of-Anarchy:music