ザダメージ ストーン コールド Netflix
Netflixでひっそり見たいクソ映画(ビッグリスペクト)
ザ ダメージ
“Austin 3:16 says I just whooped your a**!”
元WWE のスーパースター、スティーブ オースチン大先生が主演する、敬意をこめてあえて言う超クソ映画!
オースチン大先生は、古き良き90年代後半に活躍したWWE のレジェンド、スーパースターです。
ガラスの割れる音共にスタートするヘヴィなリフの入場曲ともに、自信が満ち溢れるガニ股でスキンヘッドをゆさぶりながら登場し、嗄れた声で不遜なマイクパフォーマンス。ビールをガブ飲みし、両手で中指を突き立て、気にくわない奴はぶん殴りまくる、社長にも殴りかかる暴力的な半沢直樹、ストレスフルな庶民の溜飲を下げまくる素敵なアンチヒーローでした。
期待通りのクソアクション! ヘルヤー!(地獄級にそう思う!)
ザ ダメージはそんな彼が主演しているのだから、クソ映画に決まっていて、いざ見て見ると予想通りのクソ映画で、クソ(スーパーリスペクトの意)だな!と爽快なシャウトをあげることでしょう。
チャールズブロンソンやジャンクロードバンダムやウェズリースナイプスなど歴代のクソ映画保証人パイセン主演の映画を見終わったような、ローファイなサウンドのガレージバンドの怒りにも似た演奏を聴いた後のような、何とも言えない後悔にも似たイーヴルな爽快感が全身をゆっくりと駆け巡り、家族や友人に言わずにひっそりと深夜に見て正解だったなと思うのです。
モヤモヤして無性に魂を発射したくなります。アイムラヴィニット!
あらすじ
殺人犯の囚人(オースチン大先生)が被害者の妻の嘆願書により仮釈放となる。元囚人がまともに就職できるわけもなく、日雇いの建築業で働く。あふる晩バーで飲んでいると美人ウェイトレスにちょっかいをだす若者にきれたオースチン大先生は若者をぶちのめす。オーナーに腕っ節が気に入られリクルートされたバーと建築現場でダブルワークするオースチン大先生。被害者の妻がオースチン大先生を仮釈放させたのは、自分の娘の心臓移植の高額医療費を工面してもらう為で、娘の体調は刻一刻と悪化していることを知る。オースチン大先生の弱味を存分に利用してとんでもない無茶振りをしてくる。そんな折、バーで酔っ払いのケンカを止めるオースチン大先生を見た、いかにも胡散臭いネズミ顔の男(ブローカー)に地下格闘技に出場して一攫千金を得よう持ちかけられていた。オースチン大先生は危ない橋を渡る決意をする。結局、頼れるのは己の拳だけという如何にも無頼な展開に。私の人生の選択肢には一瞬もよぎらない手段(地下格闘技であら稼ぎ)を葛藤(なんとなく悩んだふりにも見える)して苦渋の末動きだすと(即決に見える)オースチン大先生の(クレージーな)贖罪に心踊りました。
感想
オースチン大先生はランニング程度のトレーニングしか見せないが、もの凄い身体と格闘センスを持っている。
オースチン大先生の正体がイマイチよくわからない。
個人的な感想として、大事なものを得るためには何か大事なものを捨てなければならないという こと、一度失ったものを再び得るには尋常じゃないパワーがいるということを問うている。
なんとなく思い起こしたもの